2015
9/18
第3回 「セカンドオピニオン」
- 2015.09.18
- Dr.コラム
インフォームドコンセントは「説明」と「同意」の事です。患者さん自身が説明を受け、心底同意するための有意義な情報収集がセカンドオピニオンです。ぜひ、このコラムで、歯科におけるセカンドオピニオンについて見識を深めていただければと思います。
積極的に取り組んでほしい、セカンドオピニオン
セカンドオピニオンとは、患者さんご自身が治療法についてより良い選択(決断)をするために、当事者以外の専門的な知識をもった意見をもとめ、判断材料の一つにすることをいいます。
歯科の領域でも、セカンドオピニオンが浸透し始めてきてはいますが、まだまだ認知度も低く、患者さんにとってみれば取り組みにくい相談かもしれません。
その背景には、長く診察・治療をしてもらってきた主治医への気遣いや遠慮など、感情的な部分が大きく影響していることでしょう。
医療というものは、結局、人と人とのつながりです。
なので、いかなる場合でも真摯に誠実に対応させていただくことが、医療人として最も重要であると考えています。
セカンドオピニオンしかし、セカンドオピニオンをうけてみたいと感じられている患者さんというのは、患者さん自身になにかしらお悩みでありわからないことがあり、悩みを抱えている方だと思います。
なので、私個人的には、ぜひ、積極的にセカンドオピニオンをうけてもらいたいと考えております。
当院に来てほしい、当院で治療してほしいということではなく、その患者さんにとってのご自身の身体の事ですから、ご自身の身体の事は当然、ご自身で把握しておいていただきたいというのが、歯科医師として、しいては医療人としての私の立場から言えることだからです。
そういった意味で、他の歯科医院さんでの治療における情報の開示が不足しているのであれば、ぜひ、相談はしていただきたいと思います。
少なくとも、当院に相談しに来ていただいた場合には、隠したりすることはひとつもありません。お口の中で、どこが悪いのかどこが問題であるのかを、ただ、患者さんに分かりやすく説明するだけですので、ぜひ来て貰いたいと思います。
いつでも、患者さんのためになる治療を
セカンドオピニオン患者さんには、ご自身のお口の中を知る権利はもちろんあります。
そのため、一つの選択肢ではなく、沢山の治療選択肢の中からご自身にあった唯一の方法をご自身でよく考えて、ご自身でよく選択していただくことが非常に大事だと思います。
そういうことで、今通われている所でわからないということであれば、来ていただき、しっかりすっきりしていただければと思います。
逆に、私の所に通ってきていただいている患者さんが、もしもセカンドオピニオンを受けたいと思うのであれば、それはそれでいいと考えています。
それは、自分の治療において、自分が間違ったことをやっているということは一つもないのですが、いくらでもセカンドオピニオン・サードオピニオンを受けていただいて、私が提示するものよりも、よりよい治療が受けられるのであれば、患者さんにとっては、有意義ですのでそちらを選択していただきたいと思います。
何よりも、患者さんにより良くなっていただきたい気持ちでいっぱいですので、私自身も有意義な情報を包み隠さずお話したいなと考えています。
もし、当院にセカンドオピニオンでいらした場合には、患者さんの求めているものに対しての診断結果の説明をするのに必要な検査があればレントゲンや模型の採取などは行います。あくまでも診断に必要な場合のみになります。費用は保険の範囲内で行います。
セカンドオピニオンは、患者さんの治療の選択肢を広げ、有意義な決断をするために、非常にすぐれた行為です。お気軽にご相談いただければと思います。